お墓を建てるには、お金がかかります。
さらに、菩提寺の檀家としてもお布施など費用が発生します。
お寺とお墓にかかる費用について知っておけば、
亡くなってからも、遺族が困ることはありません。
1.お寺に払う檀家としての年間費用の相場は?
大雑把に言えば、年間で数十万円の費用になるでしょう。
主な費用の内訳は次の4つで、なかでも問題になるのが「お布施」です。
・本山、総本山への上納金(宗派賦課金といいます)
・住職とその家族の生活費
・いろいろな行事で納めるお布施
2.お寺にかかる費用で一番わからないのがお布施?
法事で『お布施と言う名の料金』を高額にしているお寺さんが多いですね。
これは、はっきり言って、住職の寺院経営の方針次第。
安易に、その話に乗ってはいけません。
年回忌法要で、何十万円ものお布施を言ってくる住職もいます。
お布施に対しては、金額にかかわらず請求されること自体に抵抗感があるもの。
住職から檀家である施主のことも考えず、
一方的に請求されることが納得できない場合もありますね。
法事は、あくまで”お気持ち”です。
平均相場は、親戚1万円 親なら5万円が妥当です。
もし、
お布施の金額でもめるようなら、寺の将来も考えて檀家総代の方と相談することで、
高額なお布施は回避できます。
3.檀家としてお葬式で戒名をいただく時の費用は?
戒名は必要ないという方が、最近は多くなりました。
そうは言っても、
お寺の檀家として戒名をいただく時の受戒費が心配な方もいます。
本来、戒名は、仏の弟子になったことを示す名前です。
つまり、戒名を授かるということは、僧侶になるということ。
戒名は、生前に仏教に帰依入信した証として与えられるものなのです。
「居士」や「信士」といった位号は、
その人の生前での「信心深さ」「信仰心の度合」「修行の度合」
を表していたものと理解されています。
信仰心が厚かった方なら「居士」
しかし、
現在はお金で位号が決まるようなことに、変わってしまいました。
本来は、お金とはまったく関係ないものです。
故人の遺志を尊重して決めてもらえば良いこと。
4.仏壇への魂入れのお布施は?
これは、仏教が日本に伝承された飛鳥時代から行われていた儀式で、
現在も必ずやっていただく家がほとんどです。
檀家で仏壇を新調される場合は「魂入れ」、古い仏壇は「魂抜き」。
厳かにやっていただくのは、当たり前ですが、
お布施の額とは、まったく関係ありません。
5.檀家制度をやめたお寺もある?
菩提寺であっても、最近では檀家制をしてないお寺もあります。
その場合、寺院墓地であっても、檀家でないので管理費も掛かりません。
春、秋のお彼岸と夏の施餓鬼法要に参加するくらい。
これも、参加は自由なので、その方の信仰心次第。
檀家制度の問題点に頭を悩まして、檀家をやめることを考えるより、
こういう檀家制度のないお寺を探すのをおすすめします。
よいお墓を